広告費0円でもDAU10倍!? ユーザーRetention(再訪率)を最大化する施策10選

あなたは初期のFacebookのグロースハッカーです。

仮に、その時点の会員数が100万人としましょう。

ある日、あなたはガムをクッチャクッチャしているザッカーバーグから、こう言われます。 「DAUを10倍にしてくれ。ただし広告はクールじゃないから広告費0円で!

さて、あなたは何をしますか?

恐らく、そんなムチャぶりをされた貴方を救う言葉は、「Acquisition(ユーザー獲得)」ではなく、「Retention(再訪率)」だと思います。

グロースハックって何って方はこちらの記事をどうぞ。 「グロースハック」とは

 

Retentionってなに?

ユーザーの継続率や再訪率のこと。

超単純計算で言えば、20%の離脱率の低下は、20%のAcquisitionの増加と同じだけユーザー数を増やします。

じゃあ、実際にどんな方法があるのか。 明日からすぐ真似できるRetention施策10個をご紹介します。

 

AHA体験早期化

AHA体験とは、「このサービス、超いい!!」とユーザーが感じてくれる瞬間のこと。

例えばFacebookであれば、初めて友達からいいね!やコメントをもらった時とかがAHA体験だと思います。

ここで考えるべきは、自分のサービスで、ユーザーはAHA体験まで辿りつけているのかどうか。 Facebookでいいね!をもらうのがどんなに嬉しいとしても、それを体験するまでに離脱されては元も子もありません。

AHA体験にたどり着くユーザーのパーセントを最大化させましょう。

iQONのメインのAHA体験の一つとして、"LIKEしたアイテムのセール情報や在庫情報が届く"というものがあります。

通常、このAHA体験が発生するには、「ユーザーが自発的にアイテムをLIKEする→ECサイトがセールをする」というフローが必要で、AHA体験までかなりの時間を要してしまいますが、 「アイテム詳細を初めて開いた際に半強制的にLIKEを押させる→ダミーの通知を飛ばして"AHA体験を疑似体験してもらう"」という方法をとって大幅にAHA体験を早期化しています。

 

Push通知を最適化

「なんだ、Push通知か」と侮ってはいけません。

Push通知は、文言、時間帯、飛び先などを最適化することでRetentionを数倍に引き上げることが可能です。

 

ゲーミフィケーションの活用

バッチやレベル、プログレスバーなどのゲーミフィケーション要素でRetentionを数倍に引き上げた事例はいくつかあります。

詳しくは、前回のエントリーをお読みになって下さい。 ゲーミフィケーションを活用してユーザーの継続率UP!参考になるアプリ・サービス事例10選

 

Emailを最大限に活用

日本ではメルマガが軽視されている感がありますが、USでは最近その効果が見直されていて、かなり最適化がされています。

例えば、登録後日数(=成熟度)に応じた内容のメールマガジンを配信してRetentionを大幅に上げた事例はいくつもあります。

登録して日が浅いユーザーにはチュートリアル的な内容を送り、熟練ユーザーには、より便利にするTipsや、ファン化させるために社内風景を伝えるなどが良い例です。

 

ログインインセンティブ

ログインそれ自体に、インセンティブを付与することで、直接的にユーザーの再訪率を高めることができます。

最近ソーシャルゲーム以外でも、導入するアプリを見るようになりました。

 

動作を軽くする

動作が重かったり、止まったりするサービスを使い続けてくれるほど、ユーザーは忍耐強くありません。

これを強烈に対策した例として、Instagramが挙げられます。

彼らは、ユーザーの遷移の数手先を予測してあらかじめロードを終えるようにしました。

例えば、ユーザーが写真を加工するフィルターを選んでいる間にアプロードを済ませておき、 ユーザーがアップロードボタンを押したときには、一瞬でアップロードが完了するなどです。

 

残っている友人に呼びかけさせる

アプリ内にソーシャルグラフがあれば、ユーザー自身に、非アクティブな友達を呼び戻してもらうのも一つの手です。

例えば、Pathは "Nudge"という、ユーザーが非アクティブユーザーの友人に写真を投稿するように促す機能を追加しています。

 

サービス内にコミュニティを形成する

人間は社会的生き物なので、一度入ったコミュニティから抜け出しにくいという性質があります。

ソーシャルゲームのギルド、かつてのmixiのコミュニティなどは、それらを活用してユーザーのRetentionを高く保った事例と言えるでしょう。

 

離脱ポイントを発見→改善

アプリやWEBサービスに解析ツールを入れているのであれば、どこでユーザーが離脱してしまっているのか、もっと言えば、どのアクションを取ったユーザーは非アクティブになる割合が高いのかを特定できます。

機能がわかりづらい、遷移が多いなどの単純な理由もあれば、逆になくしたほうがいい機能を発見できる場合もあると思います。

地味ですが、それらを改善することはRetention率の向上に大きく貢献します。

 

問い合わせやレビューにあるユーザーの不満を一つ一つ解消する

これまた地味ですが、ユーザーからの問い合わせや、アプリストアのレビューにあるユーザーの不満を一つ一つ解消することは、かなりの確率でRetentionを向上させます。

一人のユーザーの不満は、その背後にいる名もないユーザー数千、数万人のユーザーの不満を代弁しています。

 

ザッカーバーグの無茶ぶりをクリアできるか?

これらの施策をすれば、ザッカーバーグの無茶ぶり、「DAU10倍」を達成することができるでしょうか。

恐らく、達成できず、ガムをクッチャクッチャしているザッカーバーグに「お前ダメだな。」と言われてしまうでしょう。

Retention率は、サービスの価値そのものが、もろに反映されます。

Retention率を根本的に上げる方法は、それぞれのサービスで全く異なります。 もちろん小手先は通用しません。

上記で挙げた施策は、多くのサービスで共通するものを紹介しただけなので、本当にあなたのサービスのRetentionを上げようと思ったら、あなたのサービスをユーザー目線で使い倒し、実際のユーザーの声に耳を澄ませ、ひたすら考えることしかないと思います。