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止まらぬ勢い!今米国で最もアツいSnapchatについて知っておくべき5つのこと

こんにちは!そしてはじめまして!iQONディレクターのkeiです。 iQONの記事コンテンツ運営が主なお仕事なのですが、この度グロースハッカー見習いとして、このブログを始めることになりました!人生何が起きるか分かりませんが、これを読んだ方に少しでも「へぇ」と思っていただけるよう、精一杯グロースハックの魅力をお伝えしていきたいと思います。

さて、記念すべき第一回目のテーマです。何にしようか悩みに悩み、大学生の妹にまで相談してみたところサラッと「スナチャにすれば?」と...! 確かに今米国で伸びに伸びていて、日本ではまだまだ認知度の低いSnapchatについて調べない手はない! ということで今回はSnapchatについて、まず知っておくべき5つの初歩的な知識をご紹介したいと思います。

今最も勢いがあってアツいサービス!それが「Snapchat」!

2011年にスタートした写真や動画を簡単に送り合うことができるSnapchat。これまで3大SNSといえば、FacebookTwitter、LinkedInだったけれど、今最も熱いのはこのSnapchatだそう。Business Insiderによると、アメリカのティーンエイジャーにはインスタを凌ぐ勢いで、流行っているのだとか。

growthhack-01.jpg Snapchat Is Exploding In Popularity — It’s Even Hotter Than Twitter

Snapchatでは、1日何と4億通もの写真や動画がやりとりされているそうです。日本でのメインユーザーは、主に女子中高生〜大学生の若い層。保存されずあとに残らないその気軽さからくる、ちょっとしたドキドキ感が世界中の若者にウケています。Snapchatがどのようにその人気を勝ち得てきたのかが分かる面白い動画を発見しました。 https://www.youtube.com/watch?v=kKSr6h5-fCU これを見ても「今この瞬間を手軽に友達とシェアできるのが楽しい!」「毎日使ってる!」とやはりティーンに大ウケなことがわかりますね...!

今Snapchatについて知っておくべき5つのこと

Snapchatに関する、押さえておきたい5つのポイントをざっと洗い出してみました。

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それぞれ詳しくご紹介していきたいと思います。

【1,リプレイという名のアプリ内課金機能】

growthhack_02 画像出典元 アプリ内課金でユーザーを満足させるのは、どんどん難易度があがっています。これはiQONを運営する上でも課題の一つなのですが、Snapchatではリプレイ機能をうまく課金システムに組み込んでいます。 アイコンのお化けに表されているように、受け取った写真や動画が一度再生すると消えてしまうというSnapchat特有の仕様が、課金することによりリプレイ(二次再生)できるようになるという仕組み。消えてしまったスナップをもう一度再生したいユーザーが一定数いること気づき、3回分のリプレイで0.99ドルの課金を設定しています。 また、Snapchatの醍醐味でもある、写真や動画を加工するレンズ機能にも課金シスエムを組み込んでいます。日替わりで変わってしまうレンズを、課金させることで半永久的に使えるようにするというもの。が、現状レンズはパック販売ではなく、一つのレンズにつき0.99ドルかかるようなので、ここはついつい購入しすぎないよう注意したいところです。(上記の課金システム2点は、日本ではまだリリースされていません)

【2,1日の動画視聴回数が100億突破!】

growthhack_07 Snapchatの1日の動画視聴回数は、今や80億回に到達しており、1日のアクティブユーザー数は1億以上、デイリーの平均アプリ使用時間は30分ほどという驚くべき数字となっています。 2015年5月時点での視聴回数は20億、11月には60億だったそうなので、その成長スピードは驚異的です。

【3,2016年は3億ドルから3億5千万ドルほどの売り上げ見込み!】

growthhack_03 画像出典元 Snapchatは、GoogleFacebookから約30億$以上の買収提案を受けたと言われており、近年のスタートアップの中でも極めて高い評価を受けています。Snapchatは今年3億ドルから3億5千万ドルほどの売上を見込んでいるそうです。 なんとその評価額は190億ドルに到達しているそう!2015年の売上予測は、5000万ドルだったので、かなり大きく成長していることがわかりますね。 Snapchatの売上は広告がメインです。最近webからも閲覧可能になった機能「Live Story」では、イベントのライブ配信にスポンサーがつくようになりました。NFL「Super Bowl」が話題になったことも、ご存知の方も多いのでは?また、写真フィルターへのスポンサードも売上の柱の一つとなっています。

【4,大きな話題を巻き起こしている、Snapchatを使ったマーケティング手法!】

米国の大手ブランドやBtoB企業が次々にSnapchatをマーケティングに取り入れている状況からも、その存在感の高まりが分かります。現在、ホワイトハウスも公式アカウントを開設するなど、16の公的機関がSnapchatを利用しています。 ・欧州理事会(EUCouncil) ・フランス政府(GouvernmentFR) ・仏大統領(hollandefr) ・アルゼンチン大統領(mauriciomacri) ・ポーランド首相(merrionstreet) ・アイルランド大統領(PresidentIRL) ・米国国務省(StateDept) ・英国外務省(ukforeignoffice) ・米ホワイトハウス(whitehouse) ・国連(united-nations) ・国連ジュネーブ事務局(UNGeneva) ・ユニセフ(UNICEF) ・世界経済フォーラム(weforum) ・欧州議会(europarl) ・欧州宇宙機関(eurospaceagency) ・アイルランド政府

既にプロモーションを行っている海外企業の事例を3つ紹介します。

①米マクドナルド

https://twitter.com/McDonalds/status/616271293923635200 2014年2月にSnapchatを利用したマーケティングを実施。同社のCMに出ているNBAスター選手(レブロン・ジェームズ)を起用し、コマーシャルの舞台裏や撮影の様子などをSnapchatに投稿することで世間の注目を集めさせ、そこで新商品などの紹介を行うなどの施策を展開。

フローズンヨーグルトチェーン 「16 Handles」

growthhack_04Social media marketing: Not on Snapchat? Time to think about that 自社のヨーグルトを食べているスナップを企業アカウントに送って来たユーザーに対して限定でモバイルクーポンを配布。このクーポンは実際に送られてくるまで何割引になるかは分からず、ユーザーが割引率の期待感をSNSなどで共有したことで話題へと繋がりました。この施策によりブランドに対するファンの好感度を向上させ、店舗誘引にも貢献したということで、Snapchatの成功事例として広く知られています。

③ファッションブランド 「Rebecca Minkoff」

growthhack_05Snapchat gains pace with style-led brands 2014年のコレクションショーで公開予定となっている一部の商品を、ショーが開催される前にSnapchatで見ることができるように。「いち早く情報を得たい」というユーザー心理をうまく掴み、ターゲットとなる若年層からの多くのアクセスを集めました。

最近はソーシャルメディアが大々的に普及し、コンテンツマーケティングへ注目が集まっていることもあり、急速に情報が増え続けています。そのような背景の中で、敢えて時間的な制約を設けることでユーザーの注意を惹きつけることに成功している、といった側面もあるのかもしれません。

【5,Snapchatの創業者エヴァン・スピーゲルは、今をときめく人気モデルの彼氏!】

サービスからは若干話が逸れますが(笑)、Forbes誌が選んだ、“最も若い億万長者”として名を馳せているSnapchatの創業者エヴァン・スピーゲルは、世界中の女子が憧れる超有名モデル、ミランダ・カーとお付き合いをしているんです! 彼女のインスタには仲睦まじい様子の二人の写真がUPされているのでチェックしてみてください!

 

❤️🇺🇸❤️

Mirandaさん(@mirandakerr)が投稿した写真 -

 

💋

Mirandaさん(@mirandakerr)が投稿した写真 -

若くしてビリオネアとなり、そのうえ世界的なトップモデルをとりこに。信じられないくらい何もかも手に入れている、エヴァン・スピーゲル...恐るべし。

ちなみにミランダのSnapchatはこんな感じ。

 

💕Happy Valentine's Day💕

Mirandaさん(@mirandakerr)が投稿した動画 -

可愛い、可愛すぎますミランダ・カー!!!

ということでとりあえず社内で遊んでみた

若者に大人気な理由の一つとして、レンズというフィルター機能が挙げられます。インカメラで自分の顔を映すと、顔を自動認識して加工してくれるこの機能。日本でもモデルの水原希子ちゃんが紹介していたことが話題になりました。とりあえず、使ってみないとサービスの良さはわからない!ということで、VASILY社員をフィルターにかけてみたのでご覧ください。

まずはオーソドックスなタイプのこちら。 vasily22 顔の表情がほぼ見えないので、初心者でも安心して、手当たり次第に友達に送りつけることができますね。内気な性格の方はこのレンズを利用して、日頃のストレスやモヤモヤを爆発させてみると良いかもしれません。

続いてこちら。 vasily23 目が大きくなったり、口を開けるとアニメーションが加わるユニークなタイプのレンズ。今若い女の子やモデルさんたちの間で犬のレンズが大流行中ですが(舌を出すとビヨーンと伸びるアレです)、VASILY社員には何となく可愛すぎる気がしたので、この何とも微妙な二種類で勝負してみました。

そして最高に笑ったのがこちら。 vasily24 アメリカ人と日本人の二人ですが、この入れ替わりレンズで撮ると、二人とも外人テイストになるという。元の顔が分からないからちっとも面白くないと思った方は、ぜひお気軽に弊社に遊びにいらしてください。一緒にiQONを盛り上げてくれる仲間を絶賛大募集中です。

最後に...

設立から約2年半で会社を3000億〜4000億円の評価額にしたのはさすが...ですよね。iQONのようなファッションアプリの世界においても、自分のコーディネートを動画で簡単に撮影して、その場でサクッとシェアする機能があったりしたら面白いかもしれません。 個人的には、「いいね」やライク数を競い合うSNSジャングルなこの時代だからこそ、記録が残らないという気軽さが、疲れずに投稿できるという一番の人気の理由な気がします。 右肩上がりの成長が止まらないSnapchat。日本でも社会現象となりつつある自撮りブームに乗って、今後老若男女全員がアカウントをもっているなんて未来もそう遠くないかも...。

伸び続けるfacebook。今注目されるコンテンツとは?

はじめまして、iQONグロースハッカー見習いのnaoと申します! 本ブログの前任者、カジさんから引き継ぎました。今後は、同じくグロースハッカー見習いのkei、mikiと一緒に更新していきたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします!

更新再開第一回目のブログは、facebookで注目を集めやすいコンテンツについて書いていきたいと思います。facebookといえば、4月に2016年1Qの決算が発表されましたね。DAUは10.9億人にのぼり、2015年4Qより約5%上昇と、留まる所を知らず成長し続けていることが分かります。

facebook Q1 2016 Earnings Call

fb

グロースハックには、以前本ブログでご紹介したAirbnbの事例のように、「大きなプラットフォームにのせて自社サービスを拡散させる」という手法がありますが、今回はその大きなプラットフォームとしてfacebookにフォーカスします。

facebookへの投稿時、着目したい2点

facebookでの投稿を検討するにあたり、着目したいことは以下の2つです。

1. アルゴリズムに考慮されている「滞在時間」

facebookのニュースフィード開発責任者であるLars Backstromの投稿によると、facebookは「正しい人に正しい情報を、正しいタイミングで表示させることで、その人にとって重要な情報を見逃さないようにする」ことをゴールとしています。

そのため、ユーザーが見たいと思う質の高いコンテンツを評価し、アルゴリズムによってニュースフィードに表示する投稿を出し分けています。アルゴリズムは、いいね!やコメント、シェア、facebook上でのつながりなど、様々な関連性スコアが考慮されています。

今回、関連性スコアの中で注目したいのが、「滞在時間」です。いいね!やコメント等の能動的なアクションがなくても、コンテンツがニュースフィードで長く表示されていれば評価されるようになっています。さらに、先月4月には「コンテンツ内のリンク先の滞在時間も考慮される」とfacebook公式のnewsroomで発表しています。

このことから、ユーザーの目を引き止めていられるような、質が高く一定の長さのあるコンテンツが良いと考えられます。

2. facebookは動画コンテンツを重視している

facebookCEOのMark Zuckerbergは、2014年のインタビューで既に動画コンテンツについて言及しており、「過去にシェアされる内容がテキストから写真に移行してきたのと同様、今度は動画がより多くの人に見られるようになる」と考えています。

実際に、facebookスタッフが公開している「facebook for business」によると、2015年1月の投稿では動画コンテンツの投稿は1年間で75%増加し、2016年2月の投稿では動画視聴時間は1日1億時間を超えていて、ユーザーの滞在時間が長くなっていることが分かります。

さらに、アルゴリズムでは「動画のボリュームをあげたか、フルスクリーンモードにしたか、高精細モードにしたか」も考慮されています。近年増加する動画コンテンツを重視して対応していることが分かります。

料理がキーワード?facebookで動画コンテンツを使ってグロースしているメディア

皆様も、最近自身のニュースフィードに動画が頻繁に表示されているのではないでしょうか。

動画解析ツールを提供しているtubularでは、2016年3月facebook上で動画コンテンツを投稿し最も視聴されたメディアのランキングを発表しています。

ranking

BuzzFeedTastyが飛び抜けて視聴されていますね。

こちらはTastyが投稿した動画です。

40秒〜1分半の動画が早回しでテンポ良く進み、時々入る寄りの画で見ている人飽きさせません。料理毎に音楽やテキストのデザイン等細かい点が変わるのも面白いですね。Tastyのいいね!数はなんと、5,526万を超えています。

同じく5位にランクインした、Tastemadeも人気です。

このブログを書いている1時間前に投稿された上記の動画は、すでに再生回数が150万を超えています。

日本国内だと、C Channelが特に再生回数が多く、週間動画RANKING!の記事によると、2016年5月12日の時点で9週連続TOP5に入っています。こちらも料理コンテンツを投稿していますね。

今後は動画コンテンツが鍵

まとめると、facebookアルゴリズムは滞在時間を考慮し、近年では動画に関する項目を追加していることから、今後はユーザーの滞在時間をハック出来るような質の高い動画コンテンツが鍵になってきそうです。

実際にfacebookの動画コンテンツでグロースしている事例をみると料理がキーワードになっているようですが、まだまだ可能性のある新しいカテゴリの動画があるかもしれません。

例えばTastyと同じくBuzzFeedが運営しているNiftyは、いいね!数は800万とTastyに比べるとまだ少ないですが、可愛い雑貨が簡単にできるDIYや、家事のハウツー動画を投稿しており、女性に人気が出そうだと注目しています。

伸び続けているfacebookで、ぜひ様々な動画コンテンツを試してみてください!

VASILYでは一緒に働くメンバーを募集しています!以下のページをご参照ください。 wantedly 募集職種一覧

スタートアップロードマップ:リーンやグロースハックの概念を俯瞰して整理する

スタートアップを始めるのは霧の中で前が見えずに進むようなものです。

いま自分がどのフェーズにいるかも分からないし、次に何をしたら良いか分からない。

これはスタートアップを始める者の共通の悩みだと思いますが、先日、アメリカを横断しながらスタートアップ界隈の様々なキーパーソンから直接教わる機会があり、ボヤっとしていたスタートアップのロードマップのようなものが自分の中でかなりクリアになりました。

帰国後にそのロードマップを、500 StartupsのメンタリングのもとでのハッカソンやVASILYの新規事業に当てはめる中で自分の中で完全に腹落ちし、かつ新サービスだけでなく、新機能レベルでもこのロードマップは使えることに気づきました。

今回はそんな「スタートアップロードマップ」の概要を紹介したいと思います! ※各段階の詳細は次回以降の記事で順に紹介します。

スタートアップロードマップの7ステップ

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上図のように、スタートアップのロードマップには以下の7つのステップがあると考えています。

1)Idearation(アイデア 2)Lean Startup(リーンスタートアップ 3)Lean Canvas(リーンキャンバス) 4)Lean UX(リーンUX) 5)Agile Development(アジャイル開発) 6)PMF(プロダクト・マーケット・フィット) 7)Growth Hack(グロースハック)

上から順に粒度は細かくなっていきますが、必ずしも一直線に進むわけではなく、前のステップに戻ったりを繰り返しながら進んでいきます。

以下で各ステップ毎に簡単に概要と関連する概念を説明します。

Step1:Idearation

Startup Roadmap.001

スタートアップのはじめのコアアイデアを見つけるステップです。 コアアイデアとはすなわち、「誰のどんな問題をどうやって解決するか」です。

多くの場合、まったくのゼロベースのスタートではなく、ファッション×ITや医療×ITなど、ある程度テーマは決まった状態でアイデアを探します。

具体的な方法などは別の記事で詳述しますが、以下のような手法を用いてコアアイデアを見つけます。

・Design Thinking(デザインシンキング) ・User Interview(ユーザーインタビュー) ・Observation(観察) ・Analogous Inspiration(類推インスピレーション) ・HWM(How might weフレームワーク

Step2:Lean Startup

Startup Roadmap.002

STEP1で出したアイデア前提となるユーザーの課題が本当に存在するかアプローチ方法が間違った前提に立脚していないかを検証するステップ。

多くのスタートアップはこのステップを軽視したり、リーンスタートアップの本質を理解できていないため、誰も欲していないプロダクトの開発に精を出しています。

このステップの本質はJavelin Boardと呼ばれる以下のフレームワークに詰まっています。 詳細は別記事で詳述しますが、「誰の」「どんな問題を」「どうやって解決するか」と、それらの大前提となっている「仮説」をボード上にセットし、実際にオフィスの外に出て顧客と対話し、その仮説が本当に正しいのかを検証します。

往々にして、その仮説はファウンダーの思い込みであったことが判明するのですが、Javelin Boardはピボットを前提としたフレームワークになっているので、すぐさまピボットをし、同じように「仮説」を建物の外で顧客との対話を通して検証します。

自分もニューヨークでLean Startupのワークショップを受けた際は、タイムズスクエアで道行く人を捕まえては検証し、ピボットし、、というサイクルを6回ほど回しました笑

ピボットは痛みの伴う作業ですが、確かにピボットを繰り返して最後にできあがったアイデアは我ながらイケるなと思えるアイデアに仕上がりました。

Javelin Boardに関しては、別記事で詳細にご説明する予定です。

Javelin Board tumblr_inline_n2q6zut4kd1qalcst

Step3:Lean Canvas

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サービスアイデアをビジネスモデルへと昇華させるステップ。 そのアイデアがきちんとビジネスとしてスケールするものかを検証します。

どんなに優れたアイデアを思いついて、かつそこに明確な顧客の課題が存在するとしても、ビジネスとしてスケールすることを確認するまでは大規模な開発をするべきではありません。 ※"大規模な"と付けたのは、もちろんMVP(Minimum Viable Product)が例外だからです

ビジネスとしてスケールするとは、しっかりとそのサービスでお金が取れるかです。 To Cサービスとだからといって、お金の出どころは必ずしもユーザーではなく、広告主として企業からお金を取ったりなど、その形態も様々です。

Step4:Lean UX

Startup Roadmap.004

サービスのコアの体験(Unique Value Proposition)は何かを定義するステップです。

詳細は別記事にて書きますが、ざっと以下の3ステップでコアの体験を定義します。

①下図のようなシートをベースにペルソナを定義

↓実際にサンフランシスコでLean UXのワークショップに参加した際に作成したペルソナシート。 10422012_748840435207861_7087438946320410085_n

②下図のようなシートで、ペルソナの課題や実現したい状態を描写し、Unique Value Proposition(コアな価値)を定義

↓同じくワークショップ時に作成したシート 10922636_748842455207659_4657002086966342157_n

③上記のUVPを達成するために必要な機能を洗い出し、縦軸に重要度、横軸に開発工数をとったマトリクスにプロットしていき、MVPの要件を定義。

Step5:Agile Development

Startup Roadmap.005

効率的にそのサービスを開発しローンチするステップです。

アジャイル開発については様々な本やブログで紹介されているので、説明は省略しますが、 以下のような概念を用いて効率的に開発を進めます。

〜関連する概念〜 ・スクラム ・MVP(Minimum Viable Product) ・インセプションデッキ

Step6:Product Market Fit

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Net Promoter Scoreや、Retention curveといった概念を用いて、 ローンチしたサービスが目指しているマーケットに対して最適なものになっているかを検証するステップ。

詳細は以下の記事にまとめましたので、ご参考にして頂ければと思います。 スタートアップにおいて最も重要なPMFの図り方と達成方法

Step7:Growth Hack

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サービスのユーザー数や収益を指数関数的に伸ばしていくステップです。 手法は実に多岐に渡り、かつSTEP1〜STEP6をすべて用いる必要があります。 ※グロースハックの定義の記事はこちら

注目すべきは、Growth Hackのステップが最後になっている点です。

よくサービスローンチ後わずかのスタートアップの方からグロースハックの相談を受けるのですが、 決まって言うのはグロースハックにまだ走らずに、STEP1〜STEP6の土台を固めた方が良いということです。

そもそもサービスが間違った前提に立脚していたり、コアのUXが弱いままでは、どんなにGrowth Hackをしても無駄です。

各ステップのイメージ

1)Idearation スタートアップの"種"を見つける。

2)Lean Startup スタートアップの"種"は往々にして"腐っていて"、どんなに良い土地や水を与えても育たない。 自分が選んだ"種"が"腐っていないか"を判別し、腐っていたら別の"種"を選んでまた判別。 腐っていない種が見つかるまで上記の作業を繰り返す。

3)Lean Canvas 腐ってなさそうな"種"を見つけたら、その"種"がどのくらいの背丈になりそうか。どんな実がなるのか。どうやって害虫から身を守るのかを決める。

4)Lean UX その"種"は何を提供するために存在しているのかを定義。 香りなのか、景観なのか、材料なのか。

5)Agile Development 実際に"種"を植える作業。

6)PMF "種"を埋めた後の経過を見て、埋めた土地が間違っていなかったか、芽がきちんと出始めているかを判断。

7)Growth Hack 水や肥料を与えて、芽から幹へと成長させ、その幹をより太く長くしていく。より多くの実(金)がなるようにする。

まとめ

今回はロードマップの概要だけお伝えしましたが、現在の立ち位置や道筋がかなりクリアになったのではないでしょうか。

スタートアップは無計画になりがちですが、こうしたロードマップを知った上での計画的無計画と、単純に無計画なのでは結果に大きく差が出てきます。

僕達もまだ全てのSTEPをやりきれているわけではないので、一つ一つのSTEPをブラッシュアップしていき、 iQONをより良いプロダクトにしていきたいと考えています。

そのためにより多くの仲間を募集しています。 一緒に何かやりたい!という方は是非お気軽にご連絡頂ければと思います。 Facebookアカウントはこちら

時間は金で買おう!Product Huntで人気のグロースハックツール11選

イケてるプロダクトをユーザーが投稿・投票するサイト、Product Hunt。 グロースハックの事例探しにも使えますが、グロースハックを行うためのツール探しにも使えます。

今回は、そんなProduct Huntから、世界中のスタートアップ関係者の厳しい目に耐えぬいた11のグロースハックツールをご紹介したいと思います。

Intercom

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Intercom」はWebサービスを運営する企業向けのCRMツールで、すべてのユーザーのサービス利用状況などを可視化することができます。

同時に、メッセージング機能を使って、ユーザーとの間で簡単で素早いコミュニケーションを行う事が可能です。こうした機能を活用することで、ユーザーの利用状況を把握した上で迅速で快適なユーザーとのコミュニケーションを取ることができます。

Optimizely

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Optimizely」は言わずと知れたABテストツールです。数行のコードを追加するだけで、エンジニアやデザイナーでなくても、ドラッグアンドドロップで配置を素早く変えてABテストを行うことができます。

Famebit

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Famebit」は、企業とYouTubeインフルエンサーを繋げるプラットフォームです。企業はインフルエンサーのファンにリーチすることができ、YouTuberは報酬を得ることができます。 出来上がったビデオの一例はこちら。

Hello Bar

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Hello Bar」は、自社のサイト上部に以下のような固定バーを表示し、さまざまなアクションをサイト訪問者に提案することで、一番見せたいページに誘導したり、メルマガ購読者を増やしたり、SNS上でのファンを増やすことができるツールです。

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KISSmetrics

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KISSmetrics」は、通常のアクセス解析ツールと異なり、様々なデータを訪問ユーザーに紐づけて分析することが可能です。SaaSやEコマースサイトはかなり親和性高く利用できるようです。

SumoMe

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SumoMe」は、メルマガ購読者数をグロースさせるための「Scroll Box」や、コンテンツのシェアをグロースさせるための「Highlighter」など、様々なツールを提供しています。

Litmus

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Litmus 」は、メールマーケティングを最適化するためのツールです。様々なデバイスで開いた際の見え方を簡単にプレビューできることはもちろん、開封率やクリック率などの数値も分析することができます。

Qualaroo

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Qualaroo」は、画面の右下にフォームを表示して、ホワイトペーパーと引き換えにアドレスを入力させるなどして見込み顧客を獲得したり、数問のアンケートに答えさせた後に最適なページに自動で遷移させてCVRを上げることができます。

sendwithus

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会員登録や商品を購入した際に送られる自動返信メール(Transactional Emails)は、通常のマーケティングメールの4倍クリックされやすいそうです。しかし、一方でそういった類のメールは非常にセンシティブなため、最適化のための手間が大きいというジレンマを抱えています。 そんな事実に目を付けた「sendwithus」は、Transactional Emailsの最適化の技術的ハードルを大幅に下げ、テストと数値分析を容易にするツールを提供しています。

BuzzSumo

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BuzzSumo」は、コンテンツマーケティングをする際の強力なツールです。キーワードやURLを入力すると、そのキーワードやサイトタイプに対応した、他サイトの成功している記事をシェアのスコア順で表示してくれます。 ※現状、日本語や日本サイトのURLを入力してもうまく機能しません。

Leanplum

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Leanplum」は、アプリのABテストを簡単にするためのツールです。VASILYでは、自社でアプリのABテスト環境を持っていますが、よく他の会社の方からアプリのABテストの方法を聞かれるので、こういったサービスを導入するのも一つの手かと思います。

まとめ

ツールに踊らされて、瑣末な箇所の改善に時間を費やして、本質的なプロダクト改善がおろそかになるようでは本末転倒です。

ですが、本質的なプロダクト改善の時間を捻出するために、こういったツールを導入して時間をお金で買うというのは一つの手ではないでしょうか?

VASILYの社内勉強会に遊びに来ませんか?

VASILYでは、月に1回、代表の金山が厳選したインターネット業界のニューストピック10〜20本をまとめて解説する「VASILY U」という1時間の社内勉強会を設けています。

前回のVASILY Uのレポート記事はこちら

そして次回のVASILY Uに、学生限定で外部の方を10人ほど招待しようと思います!

インターネットが大好き!、VASILYの社員と話してみたい!、タダで飲み食いがしたい!など、 少しでも興味を持った方はお気軽にご参加ください!

日時:8/22(金)20:00〜22:00 (20:00〜21:00 VASILY U、21:00〜22:00 オフィスで飲み会) 場所:http://bit.ly/1mQQMDs ※応募者多数の場合は、抽選になる場合があります。

「VASILY U」参加申し込みはこちらから

月額課金サービス関係者必見!成長の敵"Churn Rate"と、それを減らす5つのグロースハック

月額課金サービスを成長させる上で、最も重要な指標は何でしょうか?

月間経常収益、LTV、平均顧客収益など様々な指標が挙げられますが、最も重要な指標の一つが"Churn Rate"です。

今記事では、その最も重要な指標である"Churn Rate"と、その改善方法について書きたいと思います。

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"Churn Rate"とは?

"Churn"とは、特定分野のサービスを、短期間に次々とブランド・スイッチする顧客のことです。月額課金サービスが成長するためには、この"Churn Rate"、解約率をいかに少なくできるが鍵になってきます。

以下で、"Churn Rate"を下げるための具体的なHACKを紹介していきますが、先に断っておきたいのは、 「"Churn Rate"を低くするために最も重要なことは、素晴らしいプロダクトを作ることだ」ということです。

これがベースにあった上で、更に"Churn Rate"を下げるためには、どうしたら良いのかという問いに対する答えが今記事になります。


"Churn Rate"を下げるための5つのグロースハック

1.適切なオーディエンスを集める

"Churn Rate"を下げるために最も重要なことの一つは、"良い顧客"をあつめることです。

"良い顧客"とは、あなたのプロダクトから継続的に価値を見出す人のことです。

その製品を買う必要のない顧客に売りつけることは、全体の"Churn Rate"を上昇させるだけでなく、以下のような悪影響を及ぼすので絶対に避けるべきです。

  • "間違った人々"からフィードバックが集まってしまう。それによって、将来のプロダクトの形が歪められてしまう。
  • "悪質な顧客"の多くのカスタマーサポート問題に対処しなければならなくなる。
  • "感謝されない顧客"に機能を届け続けることは、ポジティブな反応が得られないため、開発チームのモチベーションを低下させる。
  • "間違った顧客"は、そのプロダクトから価値を見出すことができず、"Churn"だけでなく周りの人全員に、その悪い体験を共有してしまう。

2.購入決定要因と継続決定要因を別々に把握する

継続利用を前提としたサービスの場合、ユーザーにとっての購入決定要因と、継続決定要因は異なります。

サーベイ、アナリティクス、ユーザーインタビューなどを通して、購入決定要因の分析はしても、継続決定要因を正しく把握しているところは少ないのではないでしょうか?

購入した人のうち、継続しているユーザーと解約しているユーザーそれぞれでサーベイ、アナリティクス、ユーザーインタビューを行い、その差異から継続決定要因を見つけて、購入後のユーザーに正しい訴求軸でアプローチできるようにしましょう。

3.アクティブさではなくエンゲージメントにフォーカスする

ユーザーがアクティブであることと、エンゲージされた状態であることは異なります。

アクティブさがログインの回数や日数を指すのに対し、エンゲージメントはユーザーがそのプロダクトから本当に価値を見出しているかを測ります。 それは、単純なログインというアクションではなく、その先にあるユーザーの課題を最も適切に解決する特定のアクションを追うことで計測可能です。

4.期待感をうまくコントロールする

あなたのプロダクトを過大に伝えることも、過小に伝えることもしてはいけません。

後者は言うまでもありませんが、前者は1で説明したような様々な悪影響を生んでしまいます。

エントリーページと購入後のオンボーディングの過程で、期待感をうまくコントロールしましょう。

5.サービス外でもユーザーの脳内シェアの上位を占める

ソーシャルメディアやリターゲティング広告などを通じて、ユーザーがあなたのサービスの外にいる間も、脳内シェアの上位を占めるようにしましょう。

課金してもらっているので、おそらくユーザーのメールアドレスを把握している場合が多いかと思います。メールアドレスのリストとFacebookのカスタムオーディエンスを組み合わせれば、課金ユーザーのうち、特定の条件のユーザーにリーチすることが可能です。

例えば、課金ユーザーのうち、エンゲージされていないユーザーのみに向けて、チュートリアルや啓蒙的なコンテンツを配信するなど、活用用途は広そうです。

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《告知》VASILYとハースト婦人画報社が「日本初のハッカソン」を開催

9月6日、7日にハースト婦人画報社と共同で、日本初のファッション・ハッカソンを開催します!

エンジニアやデザイナーなどのクリエイターが1~3人1組のチームとなり、与えられた24時間で新たなアイディアのもと、 実際に動くプロトタイプをチームまたは個人で、開発できる方を募集します。

「ファッション×ウェアラブルバイス」、「ファッション×音楽」、「ファッション×ロケーション」など、 ファッションと“何か”をマッシュアップして、毎日をもっと楽しく、 ファッショナブルに過ごせるイノベーションを生み出すことを目指します。

■参加募集は8月20日(水)まで ■会場:六本木ヒルズ ■最大15万円の各賞を準備 ■参加費:2000円

>> スケジュールや各賞の詳しい情報はこちら

Webサービスのコンバージョンにおける問題をどう発見し対処するかの分析的アプローチ

An Analytic Approach-How to Find and Fix Conversion Problems ※今記事はCrazyeggブログの翻訳記事です An Analytic Approach: How to Find and Fix Conversion Problems

ビジネスを目的としたWebサイトは、主にメールマガジンの登録や商品の購入といった何らかの行動を訪問者に起こしてもらうこと(コンバージョン)を目的としています。

突き詰めると、コンバージョンがビジネスを左右します。 すなわち、コンバージョンの最適化がビジネスの最適化に繋がるのです。 では、コンバージョン率が低い場合、どうすればよいのか。

今記事ではコンバージョンの為にWebサイトを最適化するプロセスに焦点を当てます。

 

この記事をお読みになっている方は以下の状況を満たしていることでしょう。

・既に魅力的なWebサイトを運営し、ある程度のアクセス数を得ている

・運営しているWebサイトのコンバージョン率に改善の余地があると考えている

・上述の改善の余地があるという点について実験を通して確信したいと思っている

 

このまま読み続けて頂ければ、これらを達成するにはどうすれば良いのかが理解できるでしょう。 準備は宜しいでしょうか? でははじめましょう。  

最適化のプロセス

何かを最適化するにあたってしなければならないのは、以下の4つです。

①科学的に実験を行うということ ②その実験結果を注意深く分析すること ③実験結果から最適と言えるものを選択すること ④そしてこれらのことを繰り返すこと

 

これらのことが適切に行われれば、得られる実験結果は向上していくはずです。

この最適化はWebデザインにおいて非常に有効な方法です。

良いWebデザインは恒常的に高いコンバージョン率をもたらします。 ですが、どんなに成果をあげているWebサイトであってもコンバージョンを伸ばす余地は必ずあります。 私達はそのやり方を知っておく必要があります。

 

鍵となるのは独断で決めてしまわないということ。 例えば、2枚の写真の内、自動車の広告に使用するのにあなたはどちらを選びますか?

1枚目は車のドアにもたれかかった魅力的な女性を主役とし、ビーチを背景としています。 2枚目は似たような女性が似たようなポーズを取っており、生い茂る緑を背景としています。

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どちらの写真を使用すればコンバージョンの成果を最もあげることができるでしょうか。 どちらか一方の写真がより効果的なのでしょうが、果たしてどちらを選べば良いのでしょうか。

実験に基づいた選択でなければ、その決め手は独断的なものになってしまいます。 しかし、実験として両方の写真を試した上での選択であればコンバージョン率の向上に繋がるでしょう。

 

【行動】 Webデザイナーと話し合い、試すことが可能なコンバージョンの決め手となるもののリストを作成すること。 例えば、CTAボタンは右マージンと左マージンのどちらに配置すれば最も効果的なのか、黄色と赤色どちらが良いのか。

【ヒント】 既に綿密な議論を重ねた上で作成したWebデザイン案のリストがあるのなら良い機会である。 これは次の節で述べるスプリットテストや多変量テストに向けた良い足掛かりとなる。  

スプリットテスト

A/Bテストとも呼ばれるスプリットテストは、2つの独立した要素のうちどちらを取るかを決定する際に、結果を最適化しようとするものです。 先述の2枚の写真の例のように、選ぶべき写真を実験をもって明らかにするテストなのです。

 

スプリットテストの手順とは以下の通り。

1.何をもってコンバージョンとするかを決める。 コンバージョンとは、単純により多くの情報を得るために訪問者がボタンをクリックすることなのか、あるいはコンテンツをダウンロードすることなのか、ショッピングカートに商品を入れることなのかを始めに決定しておくべきです。

2.サンプル量を決める。 つまり実験を行う訪問者の数を決定するのです。 サンプル量が多ければ多い程、得られる結果は正確になります。

3.2通りのWebページを別々に作成する。 どちらのページにも特別なコードを埋め込めば、 それぞれのページに対応するコンバージョンを区別してたどることができる。 本来のページでのコンバージョンの実績を維持するよう、 サンプル量を超過した(実験を終えた)後はそのWebサイトを本来のページへと戻す。

4.2通りのWebページをサイトにアップロードする。

5.訪問者が2つのページのいずれか片方のみを閲覧するための特別なコードを埋め込む。 クッキーを利用し、確実に同じ訪問者がWebサイトにいつアクセスしても同じページを閲覧するようにする。

6.それぞれに発生したコンバージョンの数に加えて、ページへの全訪問者数をたどる。

7.サンプル量を超過した後、サーバーを確実に本来のページに戻す。 その際にデータの取得を停止する。

 

この実験の後に結果を分析する。 いずれか片方のページにもう一方より明らかに良い結果が表れていれば、本来のページをそれ相応に改装するべきであり、その結果Webサイトがコンバージョンに向けて最適化されるのです。

例えば、先述の写真広告は下記のコンバージョン率をもたらしました。

Split-Testing

ビーチの写真がより高いコンバージョン率をあげており、変動数を考慮してもなお勝っています。 従ってこのWebサイトはビーチの写真を使用するように改装をするべきなのです。

 

【行動】 前節で作成したリストを見直し、2通りのページによる実験結果によって明らかにすべきポイントを探すこと。 可能な限りの最も高いコンバージョン率に基づいたリストを優先し、リスト通りに一つずつ、上記に述べた実験の手順を踏むのである。

【ヒント】 信頼区間に注目する。 この数値は考慮に入れるべき変動数を示す。 一般的には変動数は実験のサンプル量を増やせば増やす程小さくなります。  

多変量テスト

多変量テストの概念はスプリットテストに似ていますが、三種類以上のページを相互に比較する点が異なっています。 そのため多変量テストでは、単純な二者択一の決定というよりも、程度の問題を扱うことが出来ます。

例えば、冬が近づいてくると、自分のサイトに冬のテーマを組み込みたいと思うかもしれません。 その際、サイトのロゴから、つららが垂れ下がるというような最小限のものにするべきでしょうか。 それとも更に一歩進んで、つららとともにサイト全体に雪が降るようなものにするべきでしょうか。

マーケティングチームは何十個もの創造的なアイデアを思いつくでしょう。 あなたはそれらのアイデアをいくつかのグループにまとめ、そのアイデアのグループを基にしてページを作成するのです。 つまるところ、一つのページについて、複数の変化のグループをテストすることになります。

段階を踏む実験のプロセスはスプリットテストと似ていますが、二つだけでは無く、複数のページを用いる点が異なっています。

多変量テストに用いるコードが少々複雑になっている点には注意しなければなりません。 なぜなら、サイト訪問者のそれぞれを複数のページのうちの一つに誘導し、かつ各々のページについてのコンバージョン率を捕捉するからです。

また、オリジナルのページをテストに組み込むことも忘れてはなりません。 これはコンバージョン率を比較する際の基準となります。

実験が完了すれば、このような形の結果が得られるでしょう。

Multivariate-Testing

一見すると、29.19%の向上を記録したグループ3のページが最良のコンバージョン率を生み出したように見えますが、 ここには注意が必要です。分散が非常に大きいのです。

オリジナルのページは6.20%±3.5%のコンバージョン率を示しています。 グループ3の方が大きく勝っているように見えるという事実にもかかわらず、両者のコンバージョン率の分散幅は重複しているのです。

このことを図で示してみましょう。そうすればこれがどういう意味なのかわかります。

オリジナルのページ:6.20−3.5=2.7 もしくは 6.20+3.5=9.70 グループ3のページ:8.01−3.2=4.81 もしくは 8.01+3.2=11.21

conversion-rate-data

二つの棒グラフは重複しています。 このことは、グループ3がオリジナルに本当に勝っているということを示すだけの、十分な統計的裏付けが無いことを示しています。

ここでアドバイスするならば、分散幅を縮小させるためにサンプルのサイズを大きくし、 グループ3の数値の変化が本当に優越的なものなのかを決定せよ、ということになるでしょう。

全てのグループをテストし、統計的な裏付けをもって差が出たコンバージョン率を確定したならば、最大のコンバージョン率を記録したデザインを実装するだけです。 そうすれば、より多くのグループを作成し、更に実験を繰り返すことが可能となるでしょう。

 

【行動】 この記事の最初のセクションで作成したリストを見直し、多くの変更可能性が存在するような箇所を探す。 これらのタイプの変更は一般的に、「これかあれか」という単純な二者択一の決め手というよりも、ページの範囲(例えばサイトのテンプレート)に及ぶ。

リストに沿って作業を開始し、それぞれについての一連の変更を加えたページを作成する。 その後、スプリットテストで説明した実験のプロセスを用いつつ、これらのページをシステムに組み込む。

【ヒント】 良好な信頼範囲を得たいと考えるのならば、多くのサンプルを用いなければならない。 しかし同時に、サイトの訪問者が混乱することを避けるため実験の数をできるだけ制限したいと考えるだろう。 そこで、サイト訪問者のうちの少数、例えば10%を選別し実験対象とすることを検討する。  

まとめ

サイトのコンバージョン率に影響する要素は多数存在しており、どれが最も重要なのかをきめることは難しい。 二つの独立した変数の間での最適化のためにはスプリットテストを用いることが出来ます。 複数の変数間での決定については多変量テストが有効です。

いずれの場合でも、どんな変更が優れたコンバージョン率を生み出すのかを決定するために、 Webサイトの訪問者に対して科学的な実験を行うことになります。

その結果、あなたの決定は個人的な好みや組織内の意見によるものでは決してなくなります。 複数の選択肢をテストすることによって、あなたのサイトの訪問者は、あなたのページのどの要素が最も説得力があるのかをあなたに伝えることが可能になります。

この場合、顧客は常に正しいのです。

 

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前々回のVASILY Uのレポート記事はこちら

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WEBサービスをユーザーの習慣の一部に!「Hooked」の著者が語った"ハマるしかけ"の作り方

製品やサービスが顧客の継続的・習慣的な支持を得るためのしくみについて解説した理論書「Hooked」。

その日本語版出版を記念して、著者のニール・イヤール氏と、翻訳を監修した弊社代表の金山によるセミナーが先日行われた。

今記事では、その中でニール氏が語った『使われ続けるサービスに必要なこと』をお伝えしたいと思います。

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「hooked」モデルとは

FacebookTwitter、LINE。

これらのサービスにはある共通点があります。

それは、顧客に"習慣"を提供するのに成功していること。

私達が、これらのサービスのサイトやアプリを立ち上げるのは、"何となく"という場合が多いのではないでしょうか?

そして、我々サービス提供者は、その"何となく"、つまり”習慣”を欲してやまない訳ですが、ニール氏はそれらのサービスを調査し、それをスタンフォードのマスターで教える中で、それらのサービスの"習慣"形成には"あるパターン"が存在することに気づきました。

そして、その"あるパターン"をその他のサービスに応用可能なモデルにしたのが、この「hooked」モデルです。

「hooked」モデルは、以下の4つのステップから構成されています。

1,トリガー 2,アクション 3,リワード 4,インベストメント

そして、これら4つのステップが以下の図のようにサイクルとして回るようになると、そのプロダクトはユーザーの"習慣"として取り込まれていくことになります。

hooked

1,トリガー

ハマるしかけ「hooked」の最初の段階は、「トリガー」です。

それには、2つのタイプがあります。

1つ目は、外的トリガーです。これは何かをきっかけとして何かの行動を促すもので、次に何をするべきかの情報も、この外的トリガーに含まれています。例えば、[Buy Now!]や[Click Here!]などのボタンです。

2つ目は、内的トリガーです。こちらは馴染みが薄いものですが、外的トリガーと違うのは、トリガーの中に次に何をするべきかの情報があるのではなく、ユーザーの記憶の中にその情報があるということです。一番頻度が高く発生する内的トリガーは感情によるもの、特にネガティブな感情によるものです。例えば、気分が落ち込んでいる人ほどメールを見る回数が多いことが研究により分かっています。なぜなら、気分が落ち込んだ時には何かのテクノロジーを使って、人との繋がりを求めるからです。他にも、人との繋がりを求めるときにはFacebookを開き、何かの情報が気になる時にはGoogleを開くというのは全て内的トリガーによるものです。

したがって、まずユーザーの「かゆみ」はどこなのかを明確にすることが重要です。つまり、あなたのプロダクトをユーザーが使う本当の理由は何なのかを理解することが重要です。

2,アクション

次の段階は「アクション」です。これは、「リワード(報酬)」を期待しながら行うシンプルな行動です。ここでは「シンプル」という部分が非常に重要です。例えば、Pinterestで画面をスクロールしたり、Googleで検索をしたり、Youtubeで再生を押すなどの非常にシンプルな行動のことです。

行動に関して、B・J・フォッグ氏が提唱した以下のような公式があります。

B=mat (B=行動、m=モチベーション、a=アビリティ、t=トリガー)

つまり、行動を起こすためには、モチベーション(動機)、アビリティ(行動の容易さ)、トリガー(きっかけ)の3つの要素が重要です。

したがって、人間の行動はオンライン、オフラインに関わらず、上記3つの要素を見ることで予測することができる。

さらに、上記3つの要素には、より細かい要素に分けられます。

モチベーションは以下の6つの根本的な欲求から来ています。モチベーションを考える際には、以下の6つがレバーとなります。

1,喜びを求める 2,痛みを避ける 3,希望を求める 4,恐れを避ける 5,社会的承認を望む 6,社会的拒否を嫌がる

次に、アビリティ、ある行動がどれだけ容易に行えるかに関しても、6つのレバーがあります。すなわち、以下の6つを減らすことでアビリティの向上を図ることができます。

1,時間 2,お金 3,身体的努力 4,考える手間 5,社会的逸脱 6,ルーティンでない新しいこと

これに最初に説明したトリガーを入れた以上3つが、人間の行動に影響に与える要素です。

3,リワード

そして、3つめの段階が、「リワード(報酬)」です。これを考える際には、まず脳の中で何が起きているかを知るところから始めましょう。OldsとMilnerという2人の学者が行った脳に関する実験により、脳には刺激を受けると行動に影響を与える側坐核という部分があることが分かりました。

そして、2人の学者による更なる研究の結果、以下の重要な事実が分かりました。

実際に物を得た際に脳に刺激が加わるのではなく、"それを得られそうだ"と予想することで脳に刺激が加わる。

したがって、リワードは実際にそれが手に入る時ではなく、それが手に入るかもしれないとユーザーが期待する時に最も効果が高まるのです。

「分からないこと」は脳を非常に刺激します。

そこで、「可変性」というものがキーワードになってきます。

B・F・スキナーの研究によると、鳩がレバーを押して餌を出すという実験をした際に、餌を毎回出すパターンと、「可変性」をもって数回に1回だけ餌を出すようにすると、後者の方がレバーを押す回数が増えたそうです。つまり、「可変性」を加えた場合の方が、より多くの行動を起こすことができました。実際、成功したサービスのリワードには後ほど例で挙げるように「可変性」が盛り込まれています。

リワードには以下の3つがあります。

1,トライブリワード 2,ハントリワード 3,セルフリワード

1,トライブリワード

他人とのやりとりからくるリワード。例えば、Facebookで投稿した際に、その先に何を知ることになるのかは分かりません。何人の人がいいね!してくれるか、コメントをくれるのかなど分からないという意味で「可変性」をともなった報酬です。

2,ハントリワード

人間は本能的に、狩猟、つまり探すという行為が好きです。ハントリワードとは、より多くの情報を自分で探していく、というリワードです。Twitterを例に説明してみましょう。タイムラインをさかのぼって見るときに、「これはつまらない、次もつまらない、3つ目は面白い!」という「可変性」をともなった"一種の狩り"を自然と我々はしています。

3,セルフリワード

自己マスタリー、すなわち"極めていくこと"に関するリワードのこと。例えば、ビデオゲームを一人で遊んでいるとします。次のレベルにアップするためにレベル上げをするという行為は、自分が物事を極めていく、コントロールする、という意味でセルフリワードです。私は、ゲームをやらないって?実はビジネスマンは全員、"あるゲーム"をやっています。"メールボックス"で。我々は、受信ボックスを毎日確認しては、未読をなくす努力をします。これは自己マスタリーと全く同じことです。

※注意事項

これら3つのリワードは、ユーザーのかゆいところに届くものでなければ機能しません。例えば、ポイントやバッチをあげるても、ユーザーが喜ばなければ意味がありません。ユーザーがそのリワードを得るためにWEBサービスに訪れる、その中で、もっとそのリワードを得たいと思わせることが重要です。ユーザーの内的トリガー、どういった感情でこのサービスを使っているかを元に考えることが重要です。

4,インベストメント

4つめの段階は、インベストメントです。

これは、ユーザーがこれをすると今すぐいいことは無いけれど将来いいことがあるかもしれないと考えて、アクションをすることです。そしてこれは以下の2つの方法で行うことでよって、ユーザーが次の「Hooked」のサイクルに入るように促すことができます。

1,次のトリガーを導くインベストメント

よくよく考えてみると、LINEでメッセージやスタンプを送っても、その場では何も得られません。バッチやポイントを得られる訳ではない。しかし、それらを送る度に、次のトリガーをロードするようになっています。「返信」です。

2,価値を保存するインベストメント

パソコンやイスなど、モノは時間とともに価値がなくなっていきます。しかし、習慣化したWEBサービスは時間とともに価値が上がっていきます。例えば、コンテンツやデータを保存するというWEBサービスを考えてみましょう。Dropboxではファイルを置けば置くほど、Pinterestではお気に入りの画像をPinすればするほど、そのWEBサービスの価値は上がっていきます。その結果、そのサービスにまた訪れようという誘引は大きくなっていきます。

これら2つのインベストメントは次のトリガーが発生する可能性を、外的、内的という2つの方向で増やします。

これら4つはサイクルとして循環する

今まで見てきた4つのステップはサイクルとして循環します。Facebookを例に説明しましょう。Facebookでは通知などの外的トリガーや、退屈や孤独感といった内的トリガーによって訪問が行われます。そこでのアクションは、単純にスクロールして見るなどです。リワードとして、トライブとハントの2つが機能しています。ソーシャル要素で先が読めないことに加えて、タイムライン上の情報を"宝探し"するというワクワク感です。そしてユーザーは投稿や、投稿へのコメントを行うことでインベストメントを行っています。そしてこのインベストメントに、返事が来ることは見事に次のトリガーとなっており、これらはサイクルとして循環し続けます。

hooked

まとめ

これら一連のサイクルを回すことで、サービスをユーザーの習慣に組み込むことができます。

整理をすると、以下の5つをあなたのサービスにおいて考えることで、Hookedサイクルを設計することができます。

1,内的トリガーは何なのか、ユーザーのかゆみは何なのか 2,ユーザーにアクションを起こしてもらうために必要な外的トリガーは何なのか 3,リワードを期待して行うことのできるシンプルな行動は何なのか 4,そのリワードはユーザーの気持ちを満たすものなのか、気持ちを満たすとして、より欲しいと思わせられるものか 5,ユーザーに再度Hookekサイクルに戻ってもらうためにインベストをしてもらう必要があるが、それは何なのか

より詳しい内容は「ハマるしかけ」で!

今回のセミナーの内容では話しきれなかった詳細な部分や、ケーススタディはぜひ日本語版「Hooked」、「ハマるしかけ」を読んで頂ければと思います。

今回のセミナーの後、ニール氏が大好きな寿司を食べながら氏を囲んだ時の写真。

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